日別アーカイブ: 2016-09-22

パネライ「ラジオミール」がもつ二面性とは?

最近の腕時計は昔に比べて大きなサイズのものが多いと思います。それは、俗に言う「デカ厚」ブーム以降、腕時計の「標準サイズ」が変わってしまったからです。今では、「42mm」「44mm」「45mm」というサイズが、私たちがよく目にする紳士用腕時計のケース直径になっています。厚みも1.5cm以上あるものが増えています。その「標準サイズ」の変化のきっかけを作った「デカ厚」ブームですが、火付け役になったメーカーがあります。そのメーカーは「オフィチーネ パネライ」(以下「パネライ」)です。

パネライはそのケースのシルエットに特徴があります。見ていただくと一目瞭然ですが、代表作の「ルミノール」と「ラジオミール」という2つのモデルは、それぞれに異なった特徴のあるシルエットを持っています。どちらも「クッションケース」と呼ばれる形のケースですが、ルミノールはリューズを守るプロテクターである「リューズガード」があるのが特徴です。一方、ラジオミールにはリューズガードはありませんが、「大ぶりのねじ込み式リューズ」が特徴です(別のブログ「パネライ初心者でもわかるモデルの選び方」も是非ご確認ください)。

時計業界で最も有名な「時計コレクションセット」 ~オメガのスピードマスターミッションズ~

1997年はスピードマスター誕生の40周年でした。その翌年の1998年はオメガ創業150周年でした。このタイミングでオメガは「大きな何か」をしたいと考えたのでしょう。1998年に、スピードマスターの23本セットの「スピードマスターミッションズ」を40セット限定で発売します。以前のブログ(オメガ「スピードマスタープロフェッショナル」が手巻式である理由とは?)でも触れていますが、オメガのスピードマスタープロフェッショナルはNASAが公式採用する時計です。そのため、スピードマスターはNASAのプロジェクトに頻繁に同行します。例えば、人類初の月への有人宇宙飛行計画の「アポロ計画」(1961-72年)、二度目の有人宇宙飛行計画の「ジェミニ計画」(1965-66年)、NASA初の宇宙ステーション計画の「スカイラブ計画」(1973-79年)などでもスピードマスターは活躍しました。これらの3つの計画で使用されたエンブレムが文字盤に入ったスピードマスターが22本と、初代スピードマスターのレプリカモデルが1本で構成されるセットが「スピードマスターミッションズ」です。驚いたのは、23本セットを収めるケースに使用されたは、なんと「宇宙服と同じ素材から作られた時計ケース」でした。セットで当時約800万の販売価格だったそうです。逸話としてですが、2007年にアンティコルムのオークションで3500万という高額で落札されたそうです。ここまで金額が跳ね上がった理由は、稀少性はもちろんですが、時計ファンのみならず、宇宙ファンも虜にしたことだと思います。

ロレックス維持費のコストパフォーマンス~高級時計の維持費について~

高級時計にとっての維持費は「故障した場合の修理費用」と「定期メンテナンス料金」のことを指しています。時計は”機械”ですので購入直後であっても故障する可能性はあります。時計が使用される状況も千差万別ですので、もし完璧に製造されたとしても故障の可能性が低くなるというだけで、故障が絶対に起こらない時計を作ることは不可能でしょう。

そこで、高級時計を所有した際には、「故障した場合の修理」についてどのようなものかイメージしておくことで、いざという時に慌てることがなくなります。更に、時計のコンディションを良い状況に保っておくと故障リスクを減らすことができますので、「定期メンテナンス」についても認識しておく必要があります。時計に故障が起こった時にまず考えることは、「保証期間内かどうか」です。購入時より一定期間はアフターサービスとして修理を無料で受けることができます。しかし、保証期間を過ぎてしまうと有償での修理になります。正規購入であればメーカー保証が付き、並行輸入品の購入であれば販売店の保証が付きますので、その保証期間の長さを把握しておくことが大切です。

定期メンテナンスは、しばしば自動車の車検に例えられます。しかし、時計の定期メンテナンスは車検とは異なり、法的に強制されているわけではなく、あくまで「自己判断で行う任意のもの」です。一般的には「3年~5年ごと」または「4年~5年ごと」に行うことが推奨されています。 修理やメンテナンスにはいろいろな種類がありますが、時計内部に行う修理・メンテナンスの主な種類は下に挙げた3つの作業です。